俺の足元に、福井がじっと蹲っていた。俺の顔を見ることもなく場を譲ったのだった。それからずっと、こうして座り込んでいたのだろうか。
「福井」
呼びかけると、ギシギシと音が聴こえそうなぎこちなさで、福井が俺を見上げた。
ぞっとするような無表情。
「福井?」
もう一度呼びかけて、俺もその場に座り込んだ。そして、福井と同じように棺を見上げる。
「和希」
しばらくして福井がぽつりと呟いた。
「ん?」
「孝成、死んだんだって」
「うん」
「もう、いないんだよ」
「うん」
こつり、と福井が額を棺に寄せる。
「なんでかなぁ」
「え?」
「俺、わかんないよ」
「福井?」
三度目の呼びかけに福井が応える気配はなく、沈黙が流れていった。
うー、ブツ切れの断片しか書けない。
それでいいと思ってるからここで書いてるんだけど、これからどうやってそれを繋げるんだ……。